Panasonic RF-U70, U-99


RF-U70(下のU99から緊急放送受信機能を省いたもの)


RF-U99

中波DX(遠距離受信)マニアに高感度ラジオとして特に人気のあったラジオです。U70はネットオークションで、U99は秋葉原で中古品を入手しました。U70の方は性能こそ劣化していませんでしたが傷だらけのボロボロでしたので、周波数表示窓部分を極細のコンパウンドで丹念に磨いて傷を消し、スピーカーのグリルネットの塗装が剥げた部分の錆を落として艶消しブラックを塗り直し、更に分解して内部に溜まった埃や汚れを綺麗に除去しました。特にスピーカーのコーンは埃だらけだったので柔らかい毛の絵筆を使って丹念に清掃しました。オークションの出品物やネットを検索してみても良好(きれい)な状態のものをあまり見ませんし、その後入手したU99も決して美品という感じではなかったので、このシリーズは単に実用品として手荒に扱われる例が多かったのでしょうか。

両機ともAMは非常に高感度であるとネットで大絶賛されていたのでどんなものかと入手してみましたが、実際に手にとって中波放送を受信してみると期待した程でもなく肩すかしを食らった感じで、つい「えっ?」と呟いてしまいました(U70、U99とも同じ感度でしたので中古とはいえ元々このくらいなのだと思います)。確かに高感度ラジオのカテゴリーに入るラジオだとは思いますしメモリーの使い勝手や音質も良いのですが、殊更絶賛される程の「超(が付く程の)」高感度ではないと感じました。ネットオークションなどでは未だに驚く程高値で出品されたりしていますが、もし高感度の中波ラジオが本気で欲しいと思うならば、本機は既に生産終了してからかなり時間が経った古い製品ですし、基本性能や入手時の程度を考慮しても別の製品に考え直した方がよいでしょう。少なくとも私は積極的にはお薦めはしません。中古品に高い金額を支払うのなら、SONYのICF-A100(現行品はICF-A101)というホームラジオを適価で買った方が遙かに幸せになれると私は思います。現行のICF-A101は外観は如何にもホームラジオ然としていますが吃驚するほど高感度です。私はPanasonicの製品が大好きですし、ネットでのあまりの高評価を見てかなり期待していたのですが、実機に触れてみてちょっとがっかりしてしまいました。とはいっても、ICF-A100(後継機の101)とは非常にごく僅かな差しかない(評価を書く時にはこの僅かな差が表現上どうしても針小棒大に拡大されてしまう(この辺の事情はオーディオ機器の音質評価と全く同じです)のである程度割り引いて解釈して頂ければ幸甚です)のであって、ネット上のあまりの高評価にちょっと首を傾げてしまった程度なので、このラジオが高感度である事には間違いなく決して駄目な訳ではないです。その点だけは強調しておきたいと思います。

2017年5月11日更新