自作BFOユニット

BFOはBeat Frequency Oscillator の略称で日本語に直訳すれば「唸り周波数発振器」ということになります。長い間メインで使っていたクーガ118にはBFOが装備されていないので、アマチュア無線などのSSB波は受信出来てもモガモガと聞こえるだけで何をしゃべっているのかは全く理解出来ません。何とかSSBも聞いてみたいと思って昔の回路図集に載っていたものを自作してみました。部品数も10個に満たない1石のごく簡単なものです。2SC372は当時はありふれた汎用トランジスターでしたが現在では2SC1815で代用しています。IFTを使っていることからもおわかりの通り、455kHz(中間周波数)付近の信号を作り出すものでシングルスーパー用です。最初の調整がちょっと大変ですが、クーガ118からアマチュア無線がちゃんとした言葉として明瞭に聞こえてきた時には感激しました。(笑) ダイヤルがスムーズに動くラジオは比較的復調しやすいのですが、バックラッシュが大きかったり1バンドに割り当てられた周波数帯が広くてちょっとダイヤルを回しただけで周波数が大きく変化するラジオでは合わせにくいです。それにラジオによってそれぞれ中間周波数が微妙に違うので、別のラジオで使う場合はその都度発振周波数を調整し直さなければなりません。またクリスタル発振ではないので安定度ももう一つですが、これ1台あればBFO非搭載機の安価なラジオ、例えばオーム電機のRAD-S311Nでも取り敢えずはSSB、CWが復調出来るので非常に重宝します。無変調信号を出すことができ、連続的に周波数を可変出来るマーカー、例えばナショナルのRD-9600等をお持ちであれば、ターゲットの周波数に合わせることによってBFOの代用にすることもできます。


↑ 中身は非常に簡単なものです。

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