ELPA(朝日電器) ER-21T

ELPA(朝日電器)が発売元の小型デジタル周波数カウンター式のアナログラジオです。実は最初に買ったものは不良品で、新品交換しています。最初の機体はバンドセレクターが非常に硬い上に短波帯ではあり得ない周波数を全バンドで表示して受信すら出来なくなるという症状が頻発したため購入店に持って行き交換して貰おうとしましたが、その場では直ぐに交換とはならず、一旦メーカーでチェックしてからの交換ということで代替品が来るまで1週間待たされました。一応パッケージごと新品に交換して貰い、最初は取り敢えず実機能そのものは問題なく動作していました(但しライトボタンを押すと光量が段々弱くなりながらもかなり長時間ダラダラと点灯している症状あり。最初のものは数秒後に消灯)が、暫くすると12MHz付近で選局時に周波数が飛ぶようになり全く安定しなくなりました(上の写真は丁度12.0MHzに合わせた後に撮影したものですが、シャッターを切る迄の僅かな時間に12.025に変化し、撮影が終了した時点では12.05まで変化しており、時々11.98位まで戻ったりフラフラと揺れていました)。他の周波数帯ではこれ程酷くはありませんが、元々ドリフトがかなりあるラジオなので頻繁に周波数を調整してやらないと一つのラジオ局さえ安定して聴けないのには困りました。2500円程度の液晶周波数カウンター付きラジオに多くを求めて文句をつけるのが酷なのは百も承知なのですが、それにしても選局ダイアルは硬くて(おそらくダイアルに懸けてあるワイヤーがかなり硬そうな感じで)バックラッシュはあるし、ボタンはかなり強く押さないと反応しないし、ドリフトも顕著で安心して使っていられません。ホールドスイッチの存在も意味不明で、チューニングとボリュームの各ダイアルは関係ないですし、操作ボタンは硬くて余程のことがない限り誤操作しそうにないので、全くその必要性を感じません。ホールドスイッチをONにすれば周波数がキッチリと固定されるのなら好いんですけどね。(笑) 感度は安物らしく中程度で、音質もキンキンしているので長時間の聴取にはかなり辛いものがあります。個人的な評価としてはダメラジオですね。私の個体だけかも知れませんが(それでも2台とも致命的な不具合が出ています)中国オリジナル製品は相変わらず作りが雑で歩留まりが悪いし寿命も短くてちょっと使い物になりません。発売元の朝日電器さんには申し訳ありませんが、私としましてはこのラジオのように最初は安いし面白いと思って使っていても耐久性がなく暫くしたら不具合が頻発して結局ゴミになるような安かろう悪かろう的な製品は正直お薦めできません。小さくて軽いので災害用にとお考えであるならばおやめになった方が良さそうです。肝心の災害時に予期せぬ故障が頻発したらそれこそ命に関わりますから。何れにしましても安物買いの銭失いにならぬように、多少高くても日本メーカー製のラジオを買うべきです。

2014年5月19日更新